みなさん、こんにちは。
高見澤コンクリート事業部ウェブ担当チームです。
今回は、御嶽山に導入した火山シェルター(退避壕)についてご紹介したいと思います。
今から4年前の2014年9月27日。
死者58人、行方不明者5人を含め多くの方が被災した戦後最大となった御嶽山の火山噴火災害。
弊社ではボックス型プレキャスト退避壕とし
御嶽山に火山シェルター(退避壕)を製造、納入させて頂きました。
壁厚で20cm。幅が2.2m 高さ2.0m 奥行4.0m。
1基に約30人が退避でき、今回、3基設けられました。
ヘリコプターで御嶽山の山頂まで荷揚げするのに部材の重量制限がある為、
上下分割になっています。
こちらが工場での製品になります。
御嶽山の麓のロープウェイ乗り場近くに仮置きをし、ヘリコプターで一気に山頂まで運びます。
山頂に荷揚げされた製品を組み立てるのですが、標高3067mの御嶽山。
山の天気は地上に比べて厳しく、目まぐるしく変わる天気に大変苦労します。
約半分の工事が終わった状況です。
夏山での施工でしたので緑が濃く、シェルターからは中央アルプス・南アルプスの展望がきれいに見えます。
また、コンクリート面が露出すると景観的に良くないので
側面に溶岩をスライスしたパネルを提案し施工しました。
こちらが、完成した状況です。
この時は、10月中旬ですが雪が薄っすらと積もっています。
山の天気は本当に早いです。
今回の工事において、ご遺族の方を含め多くの関係者のみなさまのさまざまな
思い・気持ちがありました。
今回の工事で、防災が強化され安全対策をした御嶽山。
御嶽山はとても雄大できれいな山ですので、来年も規制解除されれば
また多くの登山者が戻ってくると思います。
その一方、工事で御嶽山に何度も登ったのですが、
戦後最大となった噴火災害の痕跡が随所に残っていました。
人が火山とどう向き合うか考えさせられます。
国内には常時監視している火山が47山あるそうです。
いまだ安全対策や整備がされていない山も数多くあると聞きます。
弊社では、今回の経験を踏まえ、何かお力沿いになればと思っておりますので
何か御座いましたら、㈱高見澤 コンクリート事業部にご連絡願います。
最後に、亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。